ついにちゃんぽん

ついに、ついに本場「長崎のちゃんぽん」ですよ。


新地中華街、門のすぐ角、「会楽園」というお店。
特製ちゃんぽん金千五十円也をオーダする。

20分待つ。
お、出てきた。おぉぉ。


な、何だこの麺は、太い、うどんのように太い。口に含む、おぉ、すごい、このモチプリ感。うどんのようにモチっとするが、口の中でくちゃくちゃ残らない、なんと言うか見た目に反して「軽い」麺、すっとのどを通っていく。
スープ、白いスープは今まで食べたちゃんぽん通り。どこかのチェーン店と違って、うまみたっぷり、塩からくなし、さらっとしていて「軽い」。
このスープが野菜に良くしみている。ちょうど良く煮えてしなっとしている。よく、シャキシャキ感を演出するために生の野菜を載せるバカがいるが、あれは重いだけ。ここの具は、噛み応えがあるのだが、噛むとすぐにスープと混ざり、すっとのどに通るほど、「軽い」。
アクセントは、味の良く着いた肉団子、いか、豚肉、かまぼこ、そして野性味たっぷりの牡蠣。程よいバランスを保っている。
とにかく、軽い。これほど見た目がボリュームたっぷりなのに、あまりおなかがすいていないのに、どんどん腹に入っていく。たんぱく質たっぷり、なんと肝炎患者にぴったりのお食事である。

忘れていました。
これがアニメの世界であれば、私は叫んでます。
「うーーーまーーーーーーーーーい。」
生きてて良かった。長崎に来てよかった。食物になってくれた皆さん、ありがとう。作ってくれた人たち、ありがとう。
とにかく、死ぬほどうまいのである。ついに麺と具を食べつくし、どんぶりを持って、最後のスープを飲み干すのである。

ご馳走様でした。
店員のおばちゃん、おいらが差し出したどんぶりを覗き、「完食です、ありがたい。」とどんぶりにお辞儀している。これほどのものを出しておいて、完食に感謝してどうする、完食しない奴がいるわけねぇだろ。