こんなんでいいのか、3日目

06:00。例のごとく起床。坐薬の影響か、36.3℃。
06:20。外で、動くなとか死ぬる言うたじゃ言わんじゃって喧嘩する声が聞こえる。動きたくても動けない人もいる、おいらときたら、うろうろうろうろ、なんとなく入院しているのが申し訳ないと思ってたのがどんどん大きくなってくる。
07:00。S看護師、早番なのか、検温に来る。35.9℃。「このぶん(ペグ)はいつ発熱するかわからんけぇ熱出てきたら坐薬打とうね」とか言ってる。どいつもこいつも坐薬坐薬って。もう、そろそろ体慣れてませんかね、ペグに。
07:25。トイレ行きたい、でも採血がくる気配。我慢できねぇってベッドをたった瞬間、「藤居さーん」の声。採血。いつも同じところからとるので、今日もちょっと痛い。
07:30。トイレ、洋式がふさがっていたので、他のフロアへ(っていいのか?)。コンビニで売っているように小さなスイートポテト見たいなやつが6本ぐらい出る、例の坐薬の痕とともに。ま、普通だ。
07:40。妙に寒気が。体温は36.0℃で低めなんだが。低いから寒気がするって?そうなのかなぁ。なんか、自律神経系がめちゃくちゃである、ペグと坐薬の所為で。キャラメル食おう。
08:00。朝食。子持ちシシャモ「っぽい」小魚、いつもよりゆっくり、食欲落ちているのだろうか。看護師が坐薬もって来る。まだ体温低い(低すぎるぐらい)のに。何なんだこの病院は、坐薬ワールドか?お前ら製薬会社の回し者か何かか?ちんたらちんたら保険点数稼いでんじゃあるめぇな。
08:50。H薬剤師登場。坐薬のことを教えてくれる。こいつは体温に温まると急速に解けていき、10分もたつと解熱鎮痛成分が吸収される、坐薬2gの内薬は50mgであとは油とのこと。トイレで出ていたのは油のほうで、心配することはないらしい。いつもながら、打てば響くような回答、怖いぐらいだ。25mgに減量することも可能、次はそれでいいと思います、とのこと。量を減らしてでも坐薬を使わそうとする、やっぱ、ここは坐薬ワールドである。
09:00。風呂。一番風呂である。というか、シャワーなので、一番も二番もないと思うが。さっぱり。
09:15。レベトールに日付を入れるためのペンを買うために、ネットに接続。は?外は寒い。日記のページビュー増加率が微妙に増えている。誰が見てるんだろ。
10:00。買い物から帰る。体温平熱。レベトールに日付を書く、なんか楽しい。
10:20。看護師、血圧測る。腹ゾクゾクを訴える、あったかいタオルを持ってきてくれるらしい。
11:00。看護師、保温剤でできたいわゆる湯たんぽを持ってきてくれる。かなり楽になる。あれだ、この前、漱石が温めたこんにゃくを腹にのせて、胃の治療していたってテレビでやっていたが、あれといっしょだね。体温、低め。キャラメル一粒。
11:30。朝、騒いでいた人、また「帰らせろ」とかいって叫んでいる。おなかに湯たんぽ抱えているので見に行けない。隣のベッドで看護師が耳打ちするのを盗み聞きしたら、どうやらおばぁさんらしい、野太い声で男かと思ったけど。
12:00。体温上がってきた?昼食は、肉まんと焼きそば。全然スローな食事でなく、びっくり。久しぶりにソースな病院食に満足。
13:40。さっきの看護師。内布団を持ってきてくれた。湯たんぽも暖めてくれて。やっと、病人とナースといった感じになってきた。しかもこの人は、いわゆるナース服である。これだよ、これ、信仰はおいらの心の中にも存在した、神様ありがとう。
15:00。母が来た。あんたが来てもいまさらどうにもあるめぇってな感じでお引取り願った。実際、先週この人の所為でえらい目にあった、「勝手に安静解除」はこの人の所為。来たらずっと病室でボーっとしてて、話したかといえば素人があれやれこれやれとうるさい、たまに指示を聞いてやってみると医学的に大変なことだったりするわけだ、この人はおいらの寿命を縮めにやってきてるのかと思うことあり。また別の前科あり、おいらがガンと誤診されたとき、この人はすっかり黙っていた。今日電話で「来なくていい」って言って「来ない」って言ったのに、来る。そういうことで患者が「何かあって医者に呼ばれたのでは」とか妄想するって事にはさっぱり気づかないらしい。帰り際に言ってやった、「ね、なんかあるの、隠してることない?」「無い。もう意地悪ねぇ」????そういう微妙な返答があるか????サンドウィッチとチンするカレーを持ってきた。さすがにカレーはいらない、もって帰ってもらった。なにやらしても、センスが無い、この人。
15:40。同室のFさん、この人おいらより1日前にペグはじめたIFN暦4回目という大ベテランですが、さっき早々に主治医(第二内科部長、女性)から「二回目の注射打ったら退院してもいいよ」って言われてる。さすがにFさんも「どうせ検査が必要ならまだいますよ」と答えて、2週間の予定を変えるつもりは無いらしい。「えぇ、でも外泊はOKよ。」と猛烈のアピールである。確かに最近病室が埋まってきたような気がする、今日木曜日はC型肝炎治療の人が入院する日で、確かに1人部屋も他の部屋と同じ料金で割り当てられたらしいほど。さ、A医師もそろそろこれを言いに来るかな、おいらのさわやか入院生活も、あと数日ってことになるかも。残念である。
16:10。割に体温普通。だいぶ悪寒も減ってきたので、代謝を増やすためにネット接続。どこから来てるのかなぁと見てみると、Yahooで「ペグイントロン レベトール」って検索しているってことわかる。おいら自身が確かめてみると、上から10番以内に出てきますな、Googleも30番以内ですか。さすがに最近「ペグイントロン レベトール」に関心が高いね、C型肝炎難治性患者の希望の星ですからね、人事のように言うけど。いいのか、こんなのが引っかかって。
16:50。A医師登場。様子から、「今はあんまりひどくは無いけどIFNの副作用が出とるね、でも今後レベトールのほうが大きくなるかも知れんけんねぇ。」とのこと。あと、退院後の通院の話、当分はN病院へ何曜日に注射しに来るかってこと、月曜日かなぁってたら、「混むよ、月曜日診察見に来てごらん、昼休みって手があるけどね」だそうだ。まだ退院の話はされず、さすがにベテランFさんとは違う対応なのか、先生が違うだけなのか。とにかく、ひと区切りとなるのは、来週の月曜日の血液検査だそうだ。いろいろ聞き耳を立てると、これで今後の薬物の量などが決まるらしい。
18:00。夕食。肉じゃが、茶碗蒸しの卵を入れずに固まらなかったようなもの?など、おいしくいただく。体温、急上昇。おいら、体温のログをエクセルに入力してグラフにしたら気づいた、前の時間に体温がぐっと下がると、次に体温がぐっと上がる。今日の体温の上がり方は、5時間周期でホップステップジャンプっぽくて面白い。ま、医学的にはどうなってるのかは知る由も無い。ま、個人的な警戒警報としておこう。
18:30。あ、またレベトール忘れとった。今日は日付まで書いたのに。いかんなぁ。
18:50。病室暑い。談話室へ。読書してたら、背広2人がストレッチもって奥の部屋へ。まさか、、、
19:00。お、体温高っ、37.7℃。「藤居さんですよね」って談話室にちょうど来た看護師に報告、坐薬を使うことを宣言。病室に戻る。なぜか今朝渡されたのは、ゴム手袋、坐薬ごと中指をちょっと突っ込む。ゴム手袋で肛門を開発って、生々しすぎるなぁ。あぁ、こんな風に毎日坐薬ワールドが続くのかなぁ。
19:10。後輩K/K/S/Nが見舞いに来てくれた。土産、ホントにエロ本持ってくる。いたずらで、看護師に見えるように隠しておこう。実は、本当はローカル線の旅を特集した雑誌、なぜかおいらの趣味を知っている、すげぇ。あと、お菓子。おいらの冷蔵庫に、徹底的にお菓子が増えてきた。今日は、みんなで昨日後輩Uが持ってきたお菓子を食べた。菓子禁止。なんか、土曜日に先輩達が見舞いに来てくれるとのこと、恐縮です、外出禁止とのこと、はい。昨日、先輩Tに毎日違った話をしろっていわれて、いろいろネタをアレンジしてみたが、やっぱり肝生検ネタの食いつきがいいみたい。でもそろそろネタ切れか。前の職場は徹底的にさびしくて、もといた先輩お二人が戻っていかれるらしい。あら、それぞれグループのリーダなんだけど、残ったグループはどうなるんだろ。おいらの体温でさえ、賭けの対象か?坐薬で37.2℃に下がり、見事後輩Kが的中。
20:30。雑誌読む。「北斗星」乗ってみたいね。ディナーに、お酒のサービスに、モーニングコーヒー。おいら、まだ北海道に上陸してなかった、酒が飲めるようになったら、ぜひ乗ってみたい。それまで「あさかぜ」みたく廃止にならなければいいのだが。うまくいけば、2年後にのれるかな?もし実現したら、寝台で泣いちゃうだろうね、きっと。
21:00。体温は平熱へ。おなかの寒気もなし。
21:10。ホントに迷惑なサンドウィッチ、仕方が無いので食べる。おなかはすいて無いし、マーガリンがいやみだが、まぁまぁ。ちょっと前までは、バターよりマーガリンっていってたが、不飽和脂肪酸を水素で適当に飽和させたものが、実は一番ヤバイという話もあり。そういえば、高校の化学の時間、バターがよくないのは飽和脂肪酸だから、不飽和脂肪酸の植物油が原料のマーガリンのほうが健康によいって、でも水素で飽和させたらバターと同じになっちゃうんじゃないの?という素朴な疑問に、先生答えられなかったなぁ、直接関係無いにしろあのとき感じた違和感は正しかったと。マーガリンは取らないほうがいいよ、ホントに。
21:15。口の中のマーガリンをゆすぐためにお茶を飲んでたら水筒が空になったので、お茶をくみに。あ、詰め所でA医師がPCに何か打って(って、見かけによらず二本指打法だったりする、ホントこの人、何歳なんだろう)検討している、かなり残業、忙しそうだ。詰め所の脇に、デジタルオシロスコープそっくりな機器がある、職業病だろうかまじまじと観察すると、液晶だろうかメインディスプレイに、小さなプリンタ、何かのパイプに、裏には無線用のアンテナ、オプチカルインアウトなんてのもある。横から看護師が、「それね、心電図がピコピコ出る機械よ」とのこと。なるほど裏にそう書いてあるな。ブ、ブンカイしてみたい。
21:30。さ、寝支度でもするかって、ipodつけてごそごそしてたら、裏でさっきの看護師が来ているのに気がつかず、ちょっとびっくり。消灯。
22:00。読書、日記。いたって平熱。今日は気持ちよく寝られるかな。