肝癌患者は、、、

先日、「高齢者の癌患者」の方からメールをいただいた。
私信なので、そのままここに書くのは問題あると思うけど、内容は「肝癌患者予備軍であるC肝患者」へのメッセージだと思うので、文脈を注意深く記述することで、公表したい。

件名:肝癌患者は希望を持てない
・肝癌にとなり2回開腹切除した。
・C肝患者のサイト見るたびに感じる、絶対肝癌に移行してはいけない。
・次々と再発し、前途は厳しい。
・これは、高齢者の癌患者としてのメッセージ

こういう時実感する、言葉が一番効果を発揮するときに限って、言葉が見つからない。語彙や表現力の無さ、相手がどう思うだろうかを予測する想像力、人生の経験の無さを、思い知らされる。vaioのキーボードがまるで石版の様で、指に力を入れるたび反作用で引き戻される、一文字も進まなくなった。
やっと搾り出した言葉のかけら。

**様の無念が、我々の次の世代まで続いていかないように、我々ができることがあったら努力していきたいと思います。

やはり、なんとお声をかければよいのか、適当な言葉が見つかりません。でも、私は肝がんになりません。なりたくありません。努力していきます。

メールをいただき、ありがとうございました。また、お話聞かせていただけることを希望しています。

こんな中途半端でも、闘病ブログをやっていると、ふと妄想することがある。この治療が、私の寿命を伸ばす以上の何かがあるのではないか。
私の体の中の免疫細胞は、ペグインターフェロンリバビリンの力を借りながら、「私の無念」を具現化したようなC型肝炎ウィルスを食いつぶしているついでに、ひょっとして「誰かの無念」もついでに食べてくれているのではないかと。

もし、万が一でもそんなことが起きているのだとすれば、この世の中に何も足跡を残したことの無い私が、この一年余りの出来事で、初めてこの世に「生きた証」を残せるのでは無いか。

もちろん、妄想である。