周防往還自転車道で現実逃避

とにかく、叫んだり、怒鳴ったり、へとへとになりたかった心持だったので、とにかく自転車で劇走したかった。
そんで持って、パソコンでパッと調べたら、山口にも自転車専用道ってあるんですってね、山口秋吉台公園自転車道ですって。秋に秋吉台か、最高。

つーても、思いついたのが朝の9時半でしょ。ペグ注射打ちに行って、自転車空気圧とか確認して、クレ550とか吹き付けてたりしたら、もう11時。
待てよ、山口秋吉台自転車道、片道30kmだって。山道だって、往復60kmだって。何時に山口に着けばその日中に帰ることができるのだろう。14時スタートが限度だな。

とにかく山口までは自転車を載せて自動車、渋滞とか無くて時間通りに到着する気配もあるも、途中事故の所為で片側通行で大渋滞。結局山口駅周辺、宮島町ってところですけど、14時15分に到着。

もう、地図を確認する暇も無いやって、急いで自転車を出して、なんだか自転車道って書いてある標識に向けて劇走し始めた。急がないと、今日中に終わらない。
これが、間違いであり、正解でもあった。

目指している休憩所がちっとも現れないあたりからイライラしてきた。しかも、自転車道の標識が少なく、正しい道かどうかも不安になってくる。頭がパニックになって、標識のあるところまで戻って、vaioで道を確認する。土地勘が無いので全然、でもよく考えてみると、反対方向に走り出したようだ、でも自転車道の標識がある。
なんと、違う道、周防往還自転車道、山口→周防→小郡→山口と、ぐるっと一周50km弱なんて道にきていることに気づいた。
ま、いいか。平地だし、元に戻ってこれそうだし、秋吉台にはいけないけど、劇走はできる。

とにかく標識が少ないので、ずっと不安が続く。所詮、他人に用意してもらった道しか進めない、小さな男なんだなぁなんてウジウジ考えながら走っていく。自転車で走っているのは、ひょっとして自分の心の中なのかもしれない。

佐波川河川敷に降りる、数km続く平地である。
ウォーーーー、休まず25km/hで劇走する。頭の中で何かがはじけた、気持ちよすぎる。思わず本当に叫んでしまった。
そうこうせず、行き止まりに出くわし、急ブレーキ。息を整え、顔の汗をぬぐおうとしたら、顔面中、塩の結晶ができてた。

vaio小郡駅に向かえという。でもよく考えてみたら、あそこ新山口駅になっちゃったんですな。そのあたりで、国道9号線に合流。程なく、本来の山口秋吉台公園自転車道につながる。
その辺で17時15分、ゴールまであと10km弱、なるほど秋吉台に行っていたら、今頃復路にのったばかりの頃だ、道間違えて正解だった。

山口市民の人たちが、ランニングしたり、自転車乗ったり、おのおの体を動かしている。そういえば、この日から周辺の町と合併して、新しい「山口市」になったんですってね。

ゴール。平地50km弱走っただけで、へとへとである。しまなみ完走も、秋吉台も、まだまだ先の話だということを認識。精進精進。

次の目的は温泉。すぐ近くの野田温泉へ。街中なのに温泉旅館があったりする。ここは70℃のお湯がわいている、正真正銘の温泉。
早速、小さな宿の風呂に飛び入りではいる。
まさに極楽。

帰りは、いろり山賊へ。やはり、この辺に来ると山賊焼きを食べて帰らないと、けっして特別うまいもんじゃないんだが。
食べ物1時間待ちらしい。FOMAは圏外だが、運よくAIREDGEがつながり、退屈しない。メールチェックしたり、はてなマップで行程を記録してみたり。
そのうち、山賊焼きと山賊むすびがきた。腹が減っているので、何食ってもうまい。骨までしゃぶり、軟骨まで食す、野生じみてきた。

最高、すべてが最高の土曜日です。

おいおい、藤居さん、何やってる!?はいはい、明日仕事しますよ。