お好み焼き「のぐち」

なぜか、尾道まで来てお好み焼きである。しかたない、食べたくなったんだもの。

検索すると、真言宗泉涌寺派 大本山 浄土寺■ 聖徳太子をはじめ、足利尊氏・源氏物語ゆかりの寺です。の脇に「のぐち」というお好み焼き屋があるんだとか。ちょっと車を止めた尾道駅周辺からは遠いので随分歩いたが、見つかった。

店主のオヤジ、野口さん、酔っ払っていい気分になっています。おかみさん?むすめさん?が焼いてくれる。野口さんは、酔っ払った感じで話しかけてくれる。なんだか楽しい。
ホタテ、牛すじ、玉子という、広島のお好み焼き的にはちょっと外れているかもしれないのをたのむ。ここのメニューに、安直な「肉玉そば」というのは無い。野口さんによると、砂肝入りがお勧めだそうだが、オーダした後なんで、変更はよしておいた。

作り方は広島のお好み焼きそのものであるが、ソースもあまり使わないでおくと、紅生姜が利いて程よい塩気が食欲をそそる、いわゆる「広島風」とはちょっと違う風味。うまい。一気にたいらげる。

食後のレベトールを飲んでいると、野口さん「そんなんのんどったら、体つようならんで。」どうやら、サプリメントか何かと勘違いか?
「すいませんね、おいしいお好み焼きの後で、変なののんじゃって」とちょっと詫びるも、「でもね、この薬のおかげで、もう少しで病気が治るけぇ。」
野口さん、急に顔色が変わる、心配してくれたようだ。「水をもう一杯のみんさい、薬のむときは水をいっぱい飲んだほうがええけぇの。」
「こりゃの、そこの浄土寺の上のほうからくんどる水じゃけぇの、ご利益があるんじゃ。よう拝んでのみんさいや、きっと病気治るけぇ。」
手を合わせて、その水を飲み干す。
なぜか、とってもうれしい。

尾道浄土寺に行く事があったら、ぜひその参道の脇にあるお好み焼き屋「のぐち」に行ってみて欲しい。おなかが一杯になる以上の経験ができる。
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野口さん「グッバイベイベェ」。おいらは、へ?って顔をする。「ほら、グッバイジイジイって言って!」「グッバイジイジイ!!また来ます!」