いただきもの

また、カミサマに出会えた。作木町、迦具神社の大イチョウ、樹齢600年。県内で3番目の大きさ、ラッパ型の葉を生やす珍しいものなんだとか。


おばあさんが「こんにちは」と声をかけてくれる。
「こりゃぁ、おおきいねぇ。」「そうじゃね、いつこがぁに太ったんじゃかぁって思いますけぇね。いつもみとるけぇ、普段は大きいことに気がつかんのじゃけどね。」「いや、ホント大きいよ、このイチョウは。」
「あたりじゅう大きなネッポがはえとるんよ。この川の脇までね。」と、30m先に一段落ち込んだところにある小川を指差して。「シナ事変*1の頃、あっこに道を作ったときに、地面を掘ったら、こんぐらいのネッポが出てきたんじゃけ。」と、直径50cmぐらいのわっかを手で作りながら言う。「そんなら、どんな台風が来ても倒れんね。」「そうじゃろうねぇ。」

おばあさん、何かを拾っている。「銀杏とりよってんですか。」「あ、銀杏はね、あそこのお宮にお供えしておるけぇ、100円お賽銭上げてもろうてもっていきんさいね。」「あぁ、お参りさしてもらいます。」


カミサマの頂き物。

*1:もちろん日中戦争のこと、おばあさんはそういう表現を使ってたってだけ。