2005年へ

2005年へ、感謝します。この時を過ごせたことに、感謝します。

最初、2005年はペグリバ治療の年とあきらめていました、耐え忍ぶ年だと。この年を迎えるのがいやでしようがありませんでした。
だけどどうでしょう、
投薬や治療は、一回も欠かさなかった。断酒は完璧に続けられたし、ダイエットもできた。自転車は乗り続けているというか、生きている充実感を教えてくれた。ブログはどんなにめんどくさくても毎日更新できた、そしてそれによって、いろんなやさしさに触れられた。
なぜでしょう、
治療を続けていくことによって、助けてくれる周囲の人たちや、治療仲間、医療や社会システムにも支えられていることが、いつもよりちょっとまじめに生活することを後押ししてくれたからです。
おそらく、
こんな年は一生の中に何度も無いことでしょう。本当に充実した日々でした。旅もたくさんしたし、感動や幸せがたくさん感じられたし、次の朝がこないほうが良いと思ったことは無く、ずっと生きている実感がありました。
本当のところは、
わかりません。C型肝炎ウィルスに感謝することは絶対無いけど、一度この身に生きることの反対を感じられるという経験は、きっと私の何かを変えてくれたことに違いありません。

だから、
2005年へ。人間社会にはとにかく辛くて暗いことが多すぎたけど、私にとってこの時を最後まで過ごせたことに、感謝します。
本当に、感謝します。

2005年12月31日 藤居芳生