八月十五日

いつものサイクリングコースの帰りに、護国神社平和公園を周ると言う、盆と正月をいっぺんにやるようないい加減なことをしてみた。

護国神社、性格としてはまったく靖国神社と同じであるここを、まずは参拝してみた。もちろん、二礼二拍一礼。
それにしても、人が少ない。テレビカメラの前で戦争体験者が話をしている、それ以外に何も無い。
近くの茶屋でカキ氷を買う。奥で、おばあさんが叫んでいる。「靖国って言うのはとんでもない、靖国神社といえばいいのになんと失礼な、だけどみんなみんな靖国と略す、私はね新聞社に電話かけて抗議しました。」
局地的に、敗戦に対する悔しさが渦巻いているのは、認識した。それにしても、非常に局地的なのが印象的だった。

その後、平和公園による。いつもどおり人が多い、観光地として人が多い。やはり、原爆慰霊碑はいつもどおり人だかりになっている。
そこは、頭をたれ何かを祈る場所のようだったが、そこにいる人にはその方法がわからないようだった。カメラを向けて撮る。
「はい、こっち向いて。」母が子供を慰霊碑の前に立たせて、「Vサイン」させている。あきれてしまった。
「Vサイン」は、第二次世界大戦チャーチルが、「枢軸国をぶっ飛ばして勝利しよう」ってさかんにやっていたポーズだ。おいおいその坊やは、この地に原爆落としてやったぜ!ってのを誇っているのかい?別に腹は立たなかったが、その「二」本の指の意味を知らない母子の無知無恥にあきれてしまった。

東京のほうで、首相が参拝しただのどうだの大騒ぎになっているみたいだけど、結局のところ、2006年8月15日なんて、そんな感じである。
戦争反対、Love & Peaceと、ピースマークを掲げながら、お酒を飲んで寝よう。