年に一度のギャンブル

二十年来の友Uと、毎年やってることがある、有馬記念の馬券を買う、年に一度、年末この時だけのギャンブル。
なんと、去年は枠連で当てているのだが、結局予算的には赤字という、算数がちょっと不自由ってな結果になって、幸薄い感じの有馬であった。なんとなく、その後の1年を占っていた様で、確かに今年は全般に普通ぐらいの幸せさであったが、あんまり頭を使わず損してて、ちょっと最後にはマイナスという感じ。
今年は結構慎重に買った。いつも誕生日を馬連で買ってるのだが、オッズが100倍以上、ちょこっとだけにしておいた。本命を馬連でたくさん賭け、押さえを枠連でちょこっと、負けない競馬をしてみた。今の心境と積極性とは対極にあるようだ。
Uは親夫婦のお金と、本人夫婦の生活費を、早々に馬券に変えてた。午前中には馬券を手に入れ、U夫婦と一緒に軽くドライブ。食事を済ませ、帰路カーナビのテレビでレースを見る。
結果は、1万円がWINSの窓ガラスの代金か何かになった。負けない競馬じゃなかったのか??
U夫婦は見事的中、2着は狙った馬でなかったが、枠連でたまたまのあたり、なんとマークミスで多めに賭けていたため、予算が2.5倍といったところ。あまり喜んでなかったので、こいつらなに一発狙ってたんだ、この小市民どもめ、と負け惜しみを心の中に押しとどめて、自宅付近まで送ってもらって、オツカレサマデシタを言った。
ま、来年に運を残したと思うようにした、よくある逃避行動だ。実際来年は、肝臓と精神と治療費をかけたギャンブルが待ってる。いや、どんなに予習をしても結果はやってみないとわからない、勝率は二〜三割、負けたら結構お先真っ暗って勝負、人生でそんなにあることではなく、ホントこれはおいらにとって「大博打」としか言えない。死んだ父は「ガキは博打勝負をするな」って教育のヒトで、その影響で今までそういうことは積極的に避けてきてたから、今でも勝ち下手負け下手なところがあるのが悩ましい。
帰路中、友人Uに「初詣をいっしょに」と誘われるも、断った、今まで誘われたときは断ったことが無いんだけど。「今年は本気で願をかけるので一人で行かせてくれ」って言ったら、納得してくれた(と思う)。
結局、神頼み、ってことだな。