ペグリバで闘って得た勲章、おいらの肩

昨日、久しぶりに自分の姿を撮った。プロフィールの画像をそれに変えた。

どうもお仲間の皆さんは、痩せた顔などに興味があるようですが、私が写したかったのはそこじゃないです。
シャツの肩をまくり、不自然にひじを抱え、最後のペグ注射のパッチ、そして肩に見える黒ずみ。ペグリバ治療したことを外見に残す唯一の場所、上腕部、簡単に言えば「肩」を撮っておきたかった。

とにかく、ペグ注射に対して、一番敏感に反応したのが、注射部位である肩。
週ごとに右左肩を交換しながら注射していた。三ヶ月もたつと、両肩の皮膚はガサガサになり、まっかっかになっていた。
http://d.hatena.ne.jp/images/diary/f/fujii_yoshio/2005-03-12.jpg
職場で上司のデスクに呼ばれ、あれこれ指示をいただいているときも、無意識に方をぼりぼり書いているのに後で気づくほど、とにかく痒い時期があった。
不思議なもので、痒みが気にならなくなったのか、それとも実際に痒くなくなったのか、肩を掻くことを忘れていき、そしてひどい腫れは消えていった。それでも、いまだに黒ずみは残り、風呂に入るとちょっと赤みを帯びてくる。

この肩は、24回もの異物、しかも劇薬の侵入に堪えながら、それらを体に循環させる窓口になり続けた。この肩の黒ずみは、私がペグリバ治療を受けた間の「生きた証」である。HCVやIFNと闘った後得た「勲章」である。

おそらく、投与が完了してしばらくすれば、この痕も消えてなくなっていくであろう。だから、この日のこの姿を未来に残すために、写真に撮っておきたかった。
いつか、自分のことを褒める要素が全く無いと思うほど凹んだとき、この写真を見たいと思う。きっと、何かを思い出すのではないだろうか。