雲に抜けるロケット

同期の同僚Oが、無事職場に戻ってきた。
「なぁ、見れた、打ち上げ?」「うん、見れたよ。」
み、見れたのかよ、H2Aの打ち上げ。

Oは、仕事で種子島に行っていたのだ。別に打ち上げとぜんぜん関係ない仕事なのだが、昨日打ち上げ予定のロケットが勝手に不具合を出し、たまたま今日の打ち上げになったときに種子島の山の上にいた、ということだ。
関係者でなければ、一生に一度も見られないだろうロケットの打ち上げを、棚ボタでウォッチ。うらやましすぎる。

「すぐに雲の中に消えてったよ。」
いいよ、いいよ、雲の中に消えてってもいいのよ、別に。