工夫

すごく感心しています、BikeFriday
おそらく同じモデルを作り続けながら、いろんな改良を加えているんだろう、いろんな工夫や気遣いがあります。

Nwe World Touristって、ツーリングバイクなので、Vブレーキバーハンドルって構成が基本。だけど私は、これにドロップハンドルにSTIを組み合わせたモデルを注文しました。で、一抹の不安がありました、ドロップバーのブレーキレバーでVブレーキを引くとカックンブレーキになるって、常識なんですけど、それ発注してから気づきました。Webページには、対策がしてあるって書いてないので、心配していたんです。すると、ちゃんと、ワイアー引き量変換のプーリー(トラベルエージェント)が取り付けてありました。マイルドなブレーキに仕上がってます。

STIって、ディレーラーとかブレーキとかのアジャスターが取り付けられないんで、調整がかなり難しいって聞いていたんですけど、すべてのワイアーにアジャスターが取り付けられてました。これも一工夫です。

フェンダーとかキャリアとか、いろいろオプションを取り付けたんですが、これら全部、二種類のアーレンキーで脱着できるようになっている。で、本体ボトルフォルダーに、ちゃんと付属のアーレンキーが取り付けてあるんですね。
キャリアを取り外したとき、輪行袋に入れると、自転車を傷つけるってんで、ちゃんとフェルトで作ってある袋がついていたり。

Bike FridayのPocket系フレームって、折りたたむときにハンドルをポストごと取り外すんですが、ドロップハンドルは結構かさばる。で、よく見たら、ドロップハンドルがステムのところで左右に分割できるような工夫が。これは勝手な予想ですけど、ここはイトーサイクルさんがやってくれたのかな?

オプションやマニュアルが包んである、ビニールバッグには、ペンで「FUJII YOSHIO」と手書きされている。なんだか、手作り感がして、あたたかい。

BikeFridayを見て私の印象。
インダストリアルデザイン的芸術性、精度のよい既製品って感じはない。
あたたかい工夫が凝らしてあって、そして楽しい。すごく趣味性が豊かな工芸品。
日本ではなく、台湾でもなく、欧州でもない。米国ならではのモノですね。
遊びスポーツの道具が大体米国から生まれるのが、なんとなく理解できたような。