BD-1

同じフェリーを待つ、テントをハンドルバーにくくりつけたその小径車、持ち主に話しかけた。
はね返ってきた言葉は、このバイクフライデーのキャリアは純正か?と言うもの。荷物のやり場所に苦労しているのが想像できるが、何よりお互いバーディ、バイクフライデーを知り合っていること。我々は、誘引ホルモンか何かでよってきた、蛾か何かだろう、きっと。
佐田岬メロディーラインの酷さや、灯台駐車場迄の道の追い討ちをかけるほどの酷さを確認し会う。彼は、もっと軽いギアが欲しいとの事。こうやって皆、自転車改造地獄の自転車操業にはまっていくのだ。
何処に泊まりました?という問いに、おだがいにその方向に腕をつきだして、あの辺と空気をかき回す。
やはり、蛾か何からしい、我々。