右側には果てしなく山、左側には果てしなく海、同じような坂を越え、変わらない波の音を聴き、いつまでも続く風に逆らう。
諦めて、抗力と同じだけのトルクを与えると、慣性で進んでいる錯覚におちいる。
辛いのはわかっていたが、まず焦ることをやめ、次第に落ち着き、何故か心が静かになっていく。