最後の朝礼

昨日、おせっかいなやつが、「さいごをかざってください」って付箋つけて、朝礼当番の順をいじっておいらによこしてきた。言いたいことは、この前の忘年会で言ったじゃん。
こういうとき、日記をつけているのが利いてくるというのが良くわかった。昨日、おいらを打ちのめした「昔の自分」のこと、同僚に伝えてしまえばいいんだ、「お前らも気をつけろよ」って。そんなこと、通勤電車の中で考えていると、職場付近の駅に近づくにつれて、また感情が沸騰してきた。道中タンクを空にしておけば、朝礼で恥かかなくてもいいかなと、歩きながらかまわず泣いた、なんとなく元気が出てきた。

お別れの言葉としては、おせっかいすぎて、しかも暗すぎたようだ。シーンとしてた。こいつはなぜ今こんなことしゃべってるんだろうって顔を、みなしてた。型どおりのサヨナラよりはましかなと思ったけど、自己満足だったかもしれない。
あとで先輩Sが「さっきのはさびしかったね」って言ってくれた。昔はこの人いやみな人にしか見えなかったけど、実は優しい人。声色から判断して、慰みの言葉なのか、少し話に共感してくれたのか、とにかく気持ちが救われた。